久しぶりに「東山魁夷記念館」へ

 数年前の松田理奈クリスマス・コンサート以来だろうか、
 通常展ということで殊更変化はないのだが、ホールでDVD上映があるというので、まずはおさらいを兼ねて見ることにした。
 
 東山魁夷は横浜生まれの神戸育ちだが、画家としての活動の場は市川だった。
 その活躍を記念して造られたのが「市川市東山魁夷記念館」、
 
 上映されていたDVDは市川市教育委員会が製作したもので、氏の市川市文化会館での講演の音声を基にしながら画業を紹介しているものだった。TV放送、諸々の魁夷展で見聞するものと少し違って、より分かり易くこれまでの流れを説明してくれていた。
 自分の生まれ育った地と近いこともあり、元々東山魁夷には親しみを感じていたが、例えば「道」にしても、どこかしら江戸川の土手の道に似ていると思っていたら、まさにその土手もスケッチの一つに入っていたとの説明を聞き、より親しみを感じた。「市川の地で市川の水を使って絵を描いた。」と氏が講演で話していることで、市川との結びつきの深さを実感した。
 
 もう一つ、この記念館で改めて発見したこと、それは先日旅行したイタリアのドロミテに東山魁夷は1934年に訪れており写真が二葉飾られていた。今、やっと世界遺産になって注目を浴び始めた地を昭和9年に既に知っていたことに大いに驚いた。
 そして「夕星」、遺作だがここに描かれた輝く星、氏の緻密な情景描写は水辺に鏡面の如く地上が映るのだが、
 
イメージ 1
 
 記念館に併設されたレストラン「白馬亭」、ここは上野精養軒の直営店なのだが、使われている食器がナルミの「道によせて」に統一されていた。
 
イメージ 2
 
 なかなか色合いが良かったので、マグカップを、
 
イメージ 3