光触媒による水浄化システム カギは活性酸素

 今日のNIKKEIの記事の中に、「28億人の水不足 日本の光、低コスト浄化で照らす」というものがあった。
 水浄化というと、逆浸透膜を利用したシステムは既に実用化されており、これからの深刻な水戦争を乗り切るのに有効なものだと思っていた。
 だが、この光触媒を利用したシステムは大掛かりな装置も必要なく、トラックに載せて集落を巡回することも可能となるとみられているようだ。
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 インドではヒマラヤ山系の鉱脈に含まれるヒ素、皮のなめし工場から発生する6価クロム、残留農薬による地下水汚染が発生しており、それらをこの光触媒技術で解決していこうというものだ。
 原理は
   二酸化チタン+紫外線 → 活性酸素 → 有害物質の分解 → 無害化された水へ

 ところが二酸化チタンは非常に細かい粒子なので水に溶け込むと回収困難という問題があった、それを、

   ゼオライト表面に二酸化チタンを結合 → 水を撹拌すると分離=触媒反応 
   → 撹拌中止=再結合 → 光触媒の回収=再利用

 安価で装置が利用できれば、素晴らしいと思う。
 
 そこで気づいたのが「活性酸素」、健康情報では諸悪の根源が活性酸素にあるが如く云われているが、常々自分は人間が体内で作り出すものに不要なモノは無いのではないだろうか?と思っている。
 ただ、その制御が上手くいかないと、健康上の問題が発生する。それとてもフェイルセーフ機能を保持しているだろうから、それが破られないように運動とか食べ物で補っている、と!
 
 活性酸素にも、スーパーオキシド、ヒドロキシルラジカル過酸化水素、一重項酸素と種類があるようで、最初の二つがフリーラジカルという反応性の高いもので、生体損傷の元になるようだ。
 白血球やマクロファージが外部から入り込んできた異物(微生物)を排除するときにも活性酸素の力が利用されているという。活性酸素を利用した新薬開発も行われているから、やはり功罪を持ち合わせていることになる。

 なんとなく、不思議、