新型コロナ肺炎を少し勉強、

 新型ウイルスで肺炎になると云われているが、これまでの肺炎とどう違うかの説明は聞いたことがない。
 日経グッデイがこういう時は参考になるのだが、「新型コロナウイルスによる肺炎は、これまでと何が違うのか?」という記事が載っていた。
 
 まず、肺炎は”気道から侵入した細菌やウイルスなどの病原体が肺の中で炎症を引き起こすこと”(アレルギー性の過敏性肺炎という例外も)、
 
 まぁそうだろうと、ここまでは知っている。

 風邪は、気道のうち、食べ物も通る上側「上気道」(喉頭から上)で炎症が起きている。
 肺炎は、それより奥の、空気しか通らない「下気道」(気管から肺まで)に、本来なら体のさまざまな防御システムで健康な人なら細菌やウイルスの侵入を許さない場所なのに、それが肺にまで到達して炎症を起こしたもの。

 しかも肺炎には二種類あるとか、
 1 肺胞の中で炎症が起きる「肺胞性肺炎」
 2 肺胞壁やその周辺の「間質」で炎症が起きる「間質性肺炎

 新型肺炎は後者の「間質性肺炎」、レントゲン検査などの画像診断でぼんやりとしたすりガラス状の影しか出来ないので、軽症の場合はCT(コンピューター断層撮影)でなければ分からないほど薄い場合があるという。

 ここまで来ると”知らなかった!”になってしまう。
 だから軽症者が見過ごされることがあるのかも、
 
 細菌性肺炎が疑われる場合、抗菌薬(抗生物質)を投与すれば、症状が良くなることが多い。
 一方ウイルス性肺炎の場合、その原因となっているウイルスを退治する抗ウイルス薬があればいいのだが、新型コロナウイルスにはまだ治療薬が作られていない。

 WHOでは、ロピナビルやリトナビルといった抗HIV薬や、抗ウイルス薬のレムデシビルの試験、
 日本でも、新型インフルエンザ薬「アビガン」(一般名ファビピラビル)などの試験、
 それに、喘息治療に広く用いられている吸入ステロイド薬のシクレソニド(商品名:オルベスコ)を投与して症状の改善が見られたとも、

 と色々試されているようだが、
 副作用も気になるところ、早く安心できる治療薬が欲しい。

 やはり、上気道の防御システムがフル稼働出来るよう身体の環境を整えることが大事に戻る!!!