アカデミー賞の主演女優賞にノミネートされて知った作品、その時に若干ネタばれになってしまったのだが、
アカデミー賞ノミネート作品は、部門に限らず作品の出来が良い。これは夫婦ともに良い演技をしていると思うのだが、
ジョゼフ・キャッスルマンが寝付かれないベッドで妻ジョーンと、ノーベル財団からの電話で文学賞受賞が決まったことを知らされる。
そこから舞台はストックホルムに移るのだが、往復にコンコルドを利用するところに懐かしさを感じてしまった。
邦題が「天才作家の妻」ということで、何かあるなと思わせてしまうのが残念、
こういうことは執筆だけでなく、創作部門ではよくあるんだろうか?と思ってしまう。
この場合、内助の功をどう報いれば良かったのか、
生活もあるし、女性作家が認められない時代だし、中々難しい問題だ。
ジョーン役のグレン・クローズが内に秘めた感情を仮面のように抑え込めながら演じているのは凄い。評価「4+」