少し気になる分析、「異性への関心を失った男性は死亡リスクが70%上昇」

 日経Goodayの記事、
  https://gooday.nikkei.co.jp/atcl/column/15/050800004/031000216/

 医学ジャーナリスト大西淳子さんのまとめた記事だが、毎回最後まで読んでしまう。

 今回は、山形大学の櫻田香氏らが、山形県在住の40歳以上の人々を対象とする前向き研究を行って、異性に対する関心を失うことがその後の死亡リスクに及ぼす影響を検討した結果、

 *異性への関心を失った男性では、総死亡とがん死亡のリスクが有意に高くなっていた。
 *心血管疾患による死亡との間には有意な関係は見られない。
 *女性では、異性への関心は、どの死亡リスクにも有意な影響を及ぼしていなかった。

 年齢、高血圧、糖尿病、脂質異常症、喫煙習慣、飲酒習慣、BMI、学歴、配偶者の有無、声を出して笑う頻度、心理的ストレスなどの要因を考慮しても、異性への関心を失った男性の総死亡リスクは、関心を維持している男性に比べ、1.69倍と有意に高いことが明らかに、
 ただし、がん死亡の関係は、年齢のみを考慮した分析ではリスクが1.72倍に上昇するが、分析に影響を及ぼす可能性のある全ての要因を考慮すると、リスク上昇は有意ではなくなった。

 原因は、
 *異性への関心を失った男性は、不健康な生活を送るようになり、心理面にも好ましくない影響が現れる可能性がある。
 *その結果、炎症傾向が上昇したり、内分泌系や免疫反応に悪影響が及ぶ危険性が示唆されている。

 よって、
 *男性の異性への関心の維持が、健康余命の延長につながる可能性が示唆された。

 どうだろうか、男性にとって異性に関心を持つことは健康にイイことなのだ、幾つになっても!!!

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