第5日目 (イズミール → エフェソス → パムッカレ)
イズミールのホテルを9:00に出発して70Km先のエフェソスまではバスで1時間半、ホテルでの朝食は6:30からだが時差のせいか早起きしてしまう。
ホテルのすぐ目の前のエーゲ海まで、朝の散歩をしてみた。
さて、バスが最初に訪れたのは「世界の7不思議」の一つであった「アルテミス神殿」跡、古代ギリシャ最大の神殿で127本の円柱が並んでいたというが、今は復元された1本のみが寂しくポツンと建っている。その上にはコウノトリが巣を作っているのだが、今はいなかった。
エフェソス遺跡は世界遺産ではないのだが、海から近いせいかクルージングの船客も含めとても賑わっていた。現地ガイドさんも説明の場所を確保するのに苦労していたほどだ。
トルコの遺跡などに入場する時は、チケットのバーコードをかざすとバーが回転するようになっている。自分でかざしてみても中々上手くいかない。大抵は係員とかツアーコンダクターが援助してくれる。
入って正面スグのところには2世紀に造られた「ヴァリウスの浴場」がアーチ構造を残していた。
ローマ遺跡に欠かせないのが、浴場と円形劇場、水道橋だ。ここでは水道橋は見えなかったが水道管はあった。
角を左に曲がって進むと人だかりの多い施設が、皆階段席に座って説明を聞いている。円形劇場にしては小振りだが構造は似ている。
でもこれは「オデオン」と呼ばれる音楽堂、1400人収容できる施設でかつては屋根で覆われていたという。国会議事堂としての役割も果たしたそうだ。
ギリシャの円柱の文様に、「ドーリア」、「イオニア」、「コリント」の三種類があると試験勉強の為に覚えたが、それが実際間近に見られるとは感激だ。これは左から、耳のようなイオニア、アカンサスの葉をもじったコリント、そしてイオニアと並ぶ。ドーリア形式は他の場所にあったが何も飾りのないテーパ状だ。
上のアーチ部分には女神ティケ、奥の半円部分にはメデゥーサが彫られていた。
兎に角、ケルススの図書館に至る大理石の道は人でいっぱい。
坂道なので大理石は滑り止めが彫られている。
この道の突き当りには「ナイキ」像があった。
この遺跡で一番目立つ建造物がこのケルスス図書館、2階建ての建物で正面には知恵、運命、学問、美徳を象徴する4つの女神が立っており、12000冊の書物があったそうだ。
その中の美徳の女神、
この図書館の右手から奥に進むと昔の商業地域跡がある。かなり広いエリアだ。
そして、更に奥右手方向に25000人収容の野外大劇場が、やはり斜面を利用して造られていた。
左手側が嘗て海だったので、海風を利用した空冷を考慮し、舞台で演じる人には影が出来ないような配置だったという。
Z字型の通り沿いに建物を配置した街、南入口から入り北出口に抜けた。
この先には土産物屋が並び、その奥に駐車場がある。そこに並ぶ大型バスの数は半端ではない。自分たちの乗るバスを探すのに一苦労してしまった。
昼食後、200Km先の「綿の城」のあるパムッカレへの3時間の移動となった。
着いたホテルには「ハマム」があるのだが、ガイドブックなどでは痛めつけられそうなことも書いてあるので敬遠、代わりに温泉に浸かることにした。勿論水着着用で!
赤茶けた湯、少しぬるい。宿泊客の数からするとかなり小さな浴場だ。
この浴場はそのまま外部の露天風呂?に続いており、更に源泉を流している塔がある。
この塔の真下が一番熱く、周りに10人ほどは入れる。日本の露天風呂よりかなり熱い。
そのお湯が流れて坂は結晶が出来ており、濡れている割には滑りにくい。この中段の数人入れる湯船?が露天風呂並みの熱さだ。
我々は「ゆとり旅」なのでホテルには他の宿泊客より早目に到着した。だからこのお風呂もほぼ独占状態で使うことが出来た。
久しぶりに温泉に浸かった。やはりホテルの洋式バスより首まで浸かる方が温まる。
明日はパムッカレの石灰棚見学!