スーパーのエコピアに珍しく立ち寄ったら、お菓子コーナーに古の雰囲気いっぱいのお菓子が売られていた。
奈良の銘菓『菊之寿』とある。
奈良のお菓子はめったにお目に掛かれないので、ここは勇気を出して買ってみた。
5個入り¥1,019、
開けてみると、結構小さな焼き菓子が出てきた。
注意書きにもあるように、餡を覆っている生地はとても脆い。ナイフを入れるだけで崩れそうであった。
ヤマザキの”里見まんじゅう”をもう少し背を高くして、生地を粉っぽくした感じの上品な43年の歴史を感じさせる和菓子である。
黄身餡は生地に較べて柔らかいので、口の中でスグに溶けてしまって味が良く分からない。
この菊の形と焼き具合の色合いの良さ、封を開けたらまず造形美を味わうべきだろう。
そして、柔らかなうちにも舌に絡みつく黄身餡の甘さとほんのりとした香りを、銘菓と思いつつ食すべきなり、奈良の、