企画展でも、これは美術館をテーマにしたものだから、出展作品が多岐、幅広い年代に亘っていてそれだけ面白いのだと思う。
特に今回は「小さなサイズ」にこだわったというのが、特に集中してみる気を起させたのだろう。
小さい絵であるがゆえか、全般を通じて細密画が多かった。
先日ホキ美術館で細密画を見てきただけに、こういった絵が影響を与えているのかと興味深かった。
会場は丸の内の三菱一号館美術館、
もちろん内部は撮影禁止、でも一か所撮影コーナーが設けられていて、ポスターと一緒に写真を撮りましょうというコーナーがあった。
これはポスターだけだが、
1600年代の絵は全般に背景が暗い。逆に1800年代は眩しいくらいに明るい。
そしてスペイン人が描いたからだろうか、瞳が黒で強調されているように見える。とくに小さな絵だと、昔の結婚式の記念写真のように、瞳にわざとらしく黒目を入れたようにも見える。それがマンガチックな印象を与えてしまう。
ここの美術館でも音声ガイドが貸出されているが、小さな美術館ゆえに絵の前で周囲にお構いなくじっと聞き惚れて立ちんぼ状態という人が大勢いた。これ、実は大迷惑なのだが、音声ガイドの解説法に何らかの工夫が必要なのではと思ってしまった。解説を短くするとか、他の人に特等席を譲るように促すとか、
久々に美術展を見終えて、”よかった!”と実感できた。