美術館のはしご、その1 森美術館「村上隆の五百羅漢図展」

 今日はおなじ六本木にある「森美術館」と「国立新美術館」をハシゴしてきた。
 
 最初に行ったのは「村上隆の五百羅漢図展」、
 人気の美術展なので混雑が予想されると思い、早めに行くことにした。
 美術館入口前には待ち時間ゼロの表示、
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 館内も余裕の空間、
 美術館内の写真というのは日本ではまず撮れないのだが、今回は特別、自由に撮ってSNSやブログで流して欲しいとか、
 でも、五百羅漢図をはじめとしてほとんどが超長大作、一枚の写真にはとうてい収まりきれない。
 逆に、どの部分をとっても超精密に何かしらの物語、表情が描かれている。
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 マンガ風の共感の持てる表情が、五百羅漢というややもすれば重たい作風になりがちなところを、楽しく見させてくれる。羅漢たちの修行はけっこう気楽だったようだ!
 この写真の中段は「来迎図」なのだが、あの世に行く時は、こんなにも大勢かつ楽曲を奏でる菩薩の集団を引き連れて阿弥陀如来が本当に迎えに来てくれるのだろうか、例え自分であっても、とふと思ってしまった!
 下段の写真は、五色のカメハメハ━、
 
 これだけの大作、どうやって描いたのだろう?と疑問に思うのは当然、
 でもそんなに心配はいらなかった。
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 製作の秘密を明かす『指示書』なるものも展示してあった。
 ルネッサンスの頃は工房で一つの仕事を成し遂げていたそうだが、これらも同じ、頭領たる村上隆が弟子たちに的確な指示を出して仕上げていったようだ。
 
 とにかく、丹念にそれぞれの作品を見ていたら、何時間も掛かってしまうだろう。