葡萄の糖蜜、トルコ産ということで、これは天然製法に違いないと買ってみた。
ただ、モラセスという言葉は初めて、こういうモノを指すのだろうと、税抜き¥178はやはり安い!
食べる前に、「モラセス」とは何か、「グレープモラセス」という言葉で検索してみると、真っ先にこの業務スーパーの製品がヒットした。
そこに書いてあるのは「糖蜜=砂糖を精製したときの残滓」、カルシウム、鉄分などミナラル分豊富で健康に良いと、
何となく違和感を感じた解説、トルコで砂糖を葡萄から作るというのは聞いたことが無い。
トルコに葡萄畑は結構あった。きっと葡萄酒とかレーズンにするのだなと思っていた。
さらにトルコで調べていくと、Pekmez(ペクメズ)というものが見つかった。
まさに古代から続く伝統的製法で、葡萄を煮詰めてシロップにするものだった。
おもな産地はカッパドキア周辺とも、
トルコ旅行の時には、松の蜂蜜とか、乾燥イチジクとか、石鹸とかがお土産に良いとは知らされたが、
ペクメズなるものがあることは話題に昇らなかった。
そこでトルコ旅行の写真を引っ張り出して、葡萄畑の痕跡は無いかと、
上の写真の、丘の上に畑になっているのが葡萄、こちらでは棚では無く、下の写真のように路地植えにしている。
こう見ると確かに栽培地が広い。
Pekmez検索で出てくる現地での製法の様子では、いかにもトルコのお母さんという人たちが、大きな鍋で葡萄ジュースを煮詰めている写真が出てくる。
この業務スーパーのグレープモラセスは、トルコの歴史ある葡萄シロップ、砂糖の残滓では無い!!!
まずスプーンで一口、それからオートミールに一匙、
とにかく甘い!それからどこかで味わった香りと甘さ、
何だろう?
そう、船橋屋のくず餅に掛けた黒蜜、くず餅独特の発酵させた粉の香りと黄粉、黒蜜の混じった、不思議な香りと味、
気に入ってしまった!
これはシロップとして、このようにオートミールに掛けるのも良いが、独特の風味が感じられない。
直接、スプーンで一舐めするのが一番美味しいかも、
トルコ産には伝統的自然製法のものがまだまだあるのかも知れない。
業務スーパーで発掘してくれると嬉しいのだが、