鼻呼吸が脳を冷却する?

 今朝のTBSラジオ「お早う一直線」の中で、熱中症対策の一つとして「鼻呼吸」の大事さに触れていた。

 脳は温度に敏感な臓器で、40.5℃を超えると機能障害を起こすそうだが、
 脳が活動して出す熱はちょうど20wの電球が点いているのと同じ、
 その為毎分5リットルの血流で冷却しているのだが、それを補う形で鼻呼吸も冷却ファンの役割を果たしていると、

 鼻呼吸が大事だと云われているが、それは鼻から入った細菌やウイルスを鼻毛や鼻粘液で除去したり、
 鼻を通るときに空気が温められ湿度も加えられて、加温加湿効果があるからだと思っていた。
 
 だが今朝の放送を聞いて、それ以上に生命維持を司る脳幹を冷やすと云う大切な機能を持っていたと気づいた。

 脳幹は脳の真ん中にあるので、頭を濡れタオルで冷やそうとしてもほとんど効果は無いそうで、
 大脳・脳幹の真下にある副鼻腔の毛細血管を空冷することにより、脳温度の上昇を抑えているという。

 具体的には、
  脳とつながった鼻粘膜の毛細血管の血流を増やし、
  鼻粘膜の水分を鼻呼吸で供給される冷たい空気で蒸発させて放熱量を多くし、
  冷やされた血液を脳に戻して、脳温度の上昇を抑える。

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 口呼吸ではこの作用が出来ないので、いざという時には困る!

 マスクをしていると身体の中の熱を逃がそうとしている温かい吐息を再び吸い込むことになり、脳の冷却作用が低下するので、熱中症リスクも高まる危険が、
 どうしてもマスクを付けなくてはならない環境では、エアコンの設定温度を24~25℃くらいにし、一方で身体を冷やしすぎない注意も必要だとか、

 鼻呼吸の大事さを改めて確認した。
 鼻のとおりを常によくしておくように心掛けたい!!!